虫も殺さぬ
むしもころさぬ
表現連体詞
標準
innocent-looking
文例 · 用例
虫も殺さぬ顔をしているが、二の腕に刺青があり、それを見れば、どんな中学生もふるえ上ってしまう。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
虫も殺さぬ大慈大悲のお釈迦さまだって、そのお若い頃、耶輸陀羅姫という美しいお姫さまをお妃に迎えたいばかりに、恋敵の五百人の若者たちと武技をきそい、誰も引く事の出来ない剛弓で、七本の多羅樹と鉄の猪を射貫き、めでたく耶輸陀羅姫をお妃にお迎えなさったとかいう事も聞いている。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
所謂虫も殺さぬという風で、何か不本意な場合に立ったり、他人の不幸を聞いたりしてオロオロ声になって落涙している事も二三度見受けた位である。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
海安寺の唄に「虫も殺さぬあの主様を、女殺しと誰言うた」とあるは、女の命を己れに打ち込みおわらしむてふ形容詞だが、今この殺婦は正銘の女殺しの大先生たるを怖れ、素女はもちろん寡婦さえ一人も取り合わぬ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
虫も殺さぬようにつつましく廊下を向うへ行くと、「あのもうし、御免なされて下されませ。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
虫も殺さぬようなお美しい顔をしておいでなすって、あんまり人騒がせをするもんじゃござんせんよ。
— 血の降るへや 『右門捕物帖』 青空文庫
虫も殺さぬような美しい顔をしていて、じつはとうからもう喜七虫がついていたかもしれないのです。
— 朱彫りの花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
クレチュカもやはりヘンリーと同じ製図部に勤めていたが、あの虫も殺さぬような顔をしているヘンリーの仕業とは夢にも思わなかったと語った。
— 小酒井不木 『恐ろしき贈物』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はいつも優しくて、まるで虫も殺さぬような人だと思っていたのに、意外な一面を見た。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は見かけは虫も殺さぬような顔をしているが、実はかなりの策略家だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その容姿から、誰もが虫も殺さぬような大人しい性格だと思っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash