挵る
せせる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to pick at (e.g. with chopsticks)
文例 · 用例
昔は「五月蠅」と書いて「うるさい」と読み、昼寝の顔をせせるいたずらもの、ないしは臭いものへの道しるべと考えられていた。
— 寺田寅彦 『蛆の効用』 青空文庫
大きな蛾がいくつとなくとんで来て垣根の烏瓜の花をせせる。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
昔は五月蠅と書いてうるさいと読み昼寝の顔をせせるいたずらものないしは臭いものへの道しるべと考えられていた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
法然天窓は苦笑いをして……後からせせるやら、前からは毛の生えた、大な足を突出すやら……など、浄瑠璃にもあって、のう、昔、この登り下りの乗合船では女子衆が怪しからず迷惑をしたものじゃが、電車の中でも遣りますか、のう、結句、掏摸よりは困りものじゃて。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
「それよりサッサと蘆の間へ帰り、蝦や泥鰌でもせせるがいいや。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
骨牌を一々たたきつけて打つ、唾を吐く、はなをかむ、歯をせせる、豪然と笑う、相手を睥睨する、足踏みをして喚く、……非社交的の限りをつくしたことであった。
— 国枝史郎 『今昔茶話』 青空文庫
寝床の中で朝御飯を喰べるのが西洋式だとかいいまして、茹玉子を食い散らすやら夏蜜柑をせせるやら、あげくの果てはベルモットを持って来いのコーヒーを沸かせのと、とんだ政所なんで御座います。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
淋しい行燈の上、溜った丁子をかき立てることも、いつもの癖の粉煙草をせせることさえ忘れて、八五郎と膝を突き合せるのです。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
彼は皿の上の料理を、箸でせせっていた。
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嫌いな野菜を、子供はフォークでせせっていた。
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彼女は、話の核心をせせることなく、遠回しに意見を述べた。
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