謄写版
とうしゃばん
名詞
標準
mimeograph
文例 · 用例
しかし、これは世間に写本が二、三冊位しかなく、近年京都の篤志家が謄写版で版にしまして幾分か世に広まった位であります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
」と、杜氏は主人が保管している謄写版刷りの通帳を与助の前につき出した。
— 黒島傳治 『砂糖泥棒』 青空文庫
畳に頬杖して、謄写版の小冊子に読み入つて居たすず子は、顔をあげて男の方を見た。
— 平出修 『計画』 青空文庫
とかくにこの種の痴漢が出没するから婦人の夜間外出は注意しろと、町内の組合からも謄写版の通知書をまわして来たことがある。
— 大久保にて 『郊外生活の一年』 青空文庫
選択科目は尋常科修身の一学年から四学年までの合級授業で、謄写版に刷つた其の教案は一週間前に近村の各学校へ教師の数だけ配布された。
— 石川啄木 『道』 青空文庫
謄写版刷の高麗丸新聞が配られる。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
けれど手書きで簡単に印刷用の版が作れて、五百枚程度は素人でも手刷りできる謄写版は、私自身の書いたり訴えようとする気持ちと、その後も常に共にありました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
大学時代の六畳のアパートには、思い出してみればテレビはありませんでしたが、謄写版は置いてありました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
作例 · 標準
謄写版で刷られた学級新聞は、手作り感があって温かみがあった。
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昔の小学校では、謄写版を使ってテストやプリントを作成していた。
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この古い印刷物は、謄写版特有のインクの匂いがする。
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