先ずもって
まずもって
副詞
標準
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文例 · 用例
何処とのう苦味走ったアクの利く眼の配りは大阪役者なら先ずもって嵐珊吾楼どころ……と言うあの侍じゃろう」「ウン。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
先ずもって小屋さ行ぐべし」 三人は小屋に這入った。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
大事な、殿御を先ずもって介抱する義務があるからね。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
先ずもって枢機に参画する必要があるからね」 山原には商工会議所の相当なところにいる伯父があって、将来の就職のこともかねて遠大な計画ありげに日頃から話していた。
— 宮本百合子 『道づれ』 青空文庫
○先ずもってわれわれヨーロッパの世界は、この新しい神の国、ロシアという世界国家の中で崩壊しなければならず、然るのち初めて救われるのである。
— ――ドストイェフスキーの部(偉大な統一の破壊者、永遠の分裂者としての)―― 『ツワイク「三人の巨匠」』 青空文庫
先ずもって、目出度かりける次第なり、じゃ」「うむ」「大砲庫の鍵は、誰が、あずかっておる」「郷田じゃ」「お為派か?
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
拙者宇津木矩之丞、怨みを受ける覚えはない」 ピッタリ青眼に太刀を構え、先ずもって声をこう掛けた。
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
しかし、とにかく仙七がビルマの孫をひきとると称し、その所在を知るため長男の霊をよぶと称してはるばる大和から吉田八十松という心霊術師をよびよせることになったのは事実であるから、そもそも彼の真のコンタンは何であるか、兄妹そろって先ずもってこう考えたのは当然であろう。
— 坂口安吾 『心霊殺人事件』 青空文庫