涙ながら
なみだながら
副詞
標準
while crying
文例 · 用例
今後その汚れた心を入れかえて、身に付きまとった禍いを祓わなければならないと、涙ながらに説き諭した。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
いつのわれにはかわらじを、何とてさはあやまるや、世にただ一人なつかしき姉上までわが顔を見るごとに、気を確に、心を鎮めよ、と涙ながらいわるるにぞ、さてはいかにしてか、心の狂いしにはあらずやとわれとわが身を危ぶむようそのたびになりまさりて、果はまことにものくるわしくもなりもてゆくなる。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
とても恐ろしゅうて恐ろしゅうて、気が揉めて気が揉めて……という涙ながらの物語で、蔵元屋の内幕を洗い泄い喋舌って帰りましたが、イヤモウ肝の潰れるお話ばっかりで……」 松倉十内はここが大事と思ったらしく、眼を丸くしたまま点頭いた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
ことに最早、年頃のことじゃけに、早よう何処かへ嫁に遣って一刻も早くお嬢様の足を洗わせねば、わたしゃ心配で心配で夜の目も寝られませぬという、乳母のお島どんの涙ながらの物語……」「う――むむ」 松倉十内は腕を組んで今一度太い、深い溜息を吐いた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
』夫人は一息つきて『妾が子ープルスの家へ歸つて、涙ながらに良人の濱島に再會した時には、弦月丸の沈沒の噂は大層でした。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
」と涙ながらに諫めかけると、息子は平氣なものです「また始まつたよ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
」と涙ながらに物語った。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
まいどの事ながら、女房はうつつの地獄の思いに堪えかね、勝手口から走り出て、自身の兄の半井清庵という神田明神の横町に住む医師の宅に駈け込み、涙ながらに窮状を訴え、助力を乞うた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
作例 · 標準
「母さん、今までありがとう」と、彼は涙ながらに感謝の言葉を述べた。
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彼女は事故の瞬間の様子を、涙ながらに警察官へ説明した。
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引退を決意した名選手が、涙ながらにファンへの最後のお別れを告げた。
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