瑞気
ずいき
名詞
標準
good omen
文例 · 用例
――徳川も今は三代となり平和の瑞気|充々て見ゆれど、遠くは豊臣の残党や近くは天草の兇徒の名残り、又はご当家の御代となって取り潰された加藤、福島の、遺臣の輩、徳川家を怨んで乗ずべき隙もあれかしと虚を狙っているに相違ござらぬ。
— 国枝史郎 『正雪の遺書』 青空文庫
中に瑞気あり、※城の一人知らざるは無けん、及時雨の宋江。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
何よりもまた禁裡の瑞気や堂上たちのよろこびが民心に映った。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
けれどこの一城市に靉靆とたなびいている瑞気というようなものを、石川数正は見のがせなかった。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
利生相見え豊年なれば、愈※その瑞気を慕ひて懈怠無く祭り来り候。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫
人々は伝え聞いて、「それこそ、漢朝の宗親たるわが君が、進んで漢の正統を継ぐべきであると、天の啓示されたものにちがいない」と云い囃し、また何事につけ天象を例にひく者たちは、「そういえば近頃、成都の西北の天に、毎夜のごとく、瑞気ある光芒が立ち昇っている」 と、説いたりした。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
二 行くほどに、登るほどに、道はいよいよせばみ、水は渓をなし滝をなし、木々には瑞気の霧がゆるやかに渦巻いて、嶺のあらし、禽の声、耳も心も洗われて、陳震は自分の使命も忘れてしまった。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
それを、いま密林へ逃げ込んで行った男が消したわけさ」「追っ駈けて捕えよう」 私は思わずいきまいた。
— 大阪圭吉 『死の快走船』 青空文庫
作例 · 標準
正月の神社には瑞気が満ち溢れており、参拝する人々の表情も晴れやかだ。
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この土地には古くから瑞気が集まると言われ、多くの修験者が訪れてきた。
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昇る朝日が霧を払い、森全体が清々しい瑞気に包まれた。
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