言葉巧み
ことばたくみ異読 ことばだくみ
名詞形容動詞多音語
標準
skillful words
文例 · 用例
……と思う間もなく今度は相場師になって身を立てるというので、言葉巧みに親父を誑し込んで、祖父の代から伝わった田地田畠を初め銀行の貯金、親父の保険金なぞいうものを根こそげ捲き上げてしまったあげく、美しいばかりで智慧の足りない私の母親を連れてどこかへ夜逃げをして終ったというのである。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
彼は乱軍の中で主人と別れ別れになった不幸をはじめとし、世を忍ぶために物具を自分で捨てた話などを、言葉巧みにした。
— 菊池寛 『三浦右衛門の最後』 青空文庫
それ故彼は、滅多な事には人に自分の姓名を明したがらず、「えゝ、もう私なんぞの名前なんてどうでもよろしいやうなもので……」と言葉巧みにごまかしたが、それは徒らな謙遜といふわけでもなく、実はそれが神経的に、そして更に迷信的に適はぬといふのであつた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
」 と御者の助手が言葉巧みに誘つた。
— 牧野信一 『変装綺譚』 青空文庫
それ故彼は、めったな事には人に自分の姓名を明したがらず、「ええ、もう私なんぞの名前なんてどうでもよろしいようなもので……」と言葉巧みにごまかしたが、それは徒らな謙遜というわけでもなく、実はそれが神経的に、そして更に迷信的に適わぬというのであった。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
可憐な娘を言葉巧みに慰めるなどといふ験しは嘗て私には無かつたことだ。
— 牧野信一 『競馬の日』 青空文庫
Y町で二人の戀愛が默つた悲しみの間に萌し、やがて拔き差しのならなくなつた時、千登世は、圭一郎が正式に妻と別れる日迄幾年でも待ち續けると言つたのだが、彼は一剋に背水の陣を敷いての上で故郷に鬪ひを挑むからと其場限りの僞りの策略で言葉巧みに彼女を籠絡した。
— 嘉村礒多 『崖の下』 青空文庫
……そこで帰って来る呉一郎を呼び止めて、言葉巧みに誘惑するんだね。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は言葉巧みに人々を説得し、自分の思い通りに動かすのが得意だ。
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その詐欺師は、言葉巧みに被害者を騙した。
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彼女の文章は、言葉巧みで読者を引き込む力がある。
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