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気褄

きづま
名詞
1
標準
humour
文例 · 用例
あたしあんな人の機嫌|気褄を取れる自信はなくなったわ」 嘉六ははじめ怪訝な顔をしてわたくしを眺めていましたが、それがだん/\微笑に変って来て、「いや、あんたがそう仰しゃるなら、実は私も正直なところを言いますと、私の見込みもまずその辺のところですな。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
恥を忍んで機嫌気褄をとりながら取り巻いていたのも、こやつに切支丹宗徒の疑いがあったからのことじゃ。
京へ上った退屈男 旗本退屈男 第四話 青空文庫
だけどもお大尽は、幾らあっしがお気に入りでも、どんなにあっし達が機嫌気褄を取り結んでおだてあげても、あの観音像ばかりはと言って、ちっとも正体を見せねえので、とどひと芝居書こうと考えついたのが、こちらの八ツ橋太夫なんです。
京へ上った退屈男 旗本退屈男 第四話 青空文庫
といふよりは、夫が非職の郡長上りか何かで、家が余り裕かで無いところから、お柳の気褄を取つては時々|恁うして遣つて来て、その都度|家計向の補助を得てゆくので。
石川啄木 鳥影 青空文庫
姉をお勢と言ッて、その頃はまだ十二の蕾、弟を勇と言ッて、これもまた袖で鼻汁拭く湾泊盛り(これは当今は某校に入舎していて宅には居らぬので)、トいう家内ゆえ、叔母一人の機に入ればイザコザは無いが、さて文三には人の機嫌気褄を取るなどという事は出来ぬ。
二葉亭四迷 浮雲 青空文庫
幹彦君にしろ私にしろ、あの年頃から先輩の鼻息を窺つたり機嫌|気褄を取つたりするやうな意気地なしでは仕方がない。
谷崎潤一郎 青春物語 青空文庫
「お前は何だ」「房州の百姓の娘、殿様に近付いて怨みを報いたいばかりに、相沢様に取入って、心にもない機嫌|気褄を取りました。
名馬罪あり 銭形平次捕物控 青空文庫
一度彼は自分の女を友達に寝取られたことがありましたが、其れでも別れるのが惜しくって、いろ/\と女の機嫌|気褄を取り、色男に反物を買ってやったり、二人を伴れて芝居に出かけたり、或る時は其の女と其の男を上座へ据えて、例の如く自分がお太鼓を叩き、すっかり二人の道具に使われて喜んで居ます。
谷崎潤一郎 幇間 青空文庫
作例 · 標準
彼はいつも冗談を言って、場の気褄を良くしようと努めている。
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緊張した会議の合間に、誰かの気の利いた一言で気褄が和んだ。
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彼女はどんな状況でも、周囲の気褄を察して行動できる人だ。
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