捨売り
すてうり
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
sacrifice sale
文例 · 用例
使って居た女中は、江州彦根在の者で、其|郷里地方には家屋敷を捨売りにして京、大阪や東京に出る者が多いので、※の様に廉い地面家作の売物があると云う。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
むろん万人から見て東京は大いなる魅力であろうが、それはちょうど明治の初め西洋崇拝に駆られて、日本古来の美術工芸品を二束三文に外国に捨売りし、何でもかんでも舶来でなくては気が済まなかったのと同じことで、遠からず失うたものの価値が解り、必ず後悔する時が来るであろう。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
捨売りにしても五千万両。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
今時、御三家の殿様だって、これだけのものは、めったにゃあ差しません、こしらえだけを外して、そっくり捨売りにしたところで、あなた、相当のものでございますぜ」と言って、頬かむりは、いちいち指さしをしながら、お銀様の方へ向って、脇差のこしらえの説明をしている。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
戦争中は挺身隊だの学徒隊だのというのが無賃で運送に来てくれたから、このへんの炭焼きは儲けたものだが、今はそれもダメ、有り余って、村内ではマル公の半値以下で捨売りされており、炭焼もこの節は炭を焼かずに田畑を耕している。
— 坂口安吾 『淪落の青春』 青空文庫
作例 · 標準
閉店セールのため、在庫を一掃しようとブランド品を破格の値段で捨売りしている。
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「おいおい、そんな安値で捨売りしたら、仕入れ値を大幅に割り込んじまうぞ」
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不況の影響で資金繰りに窮した業者が、換金のために商品を捨売りする光景が至る所で見られた。
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