粟粒結核
ぞくりゅうけっかく
名詞
標準
miliary tuberculosis
文例 · 用例
左肺が肺癆に罹つて大部分腐蝕してゐるのは誰れも認めてゐたが、一週間程前から右肺の中葉以上に突然起つた聽診的變調と、發熱と、腹膜肋膜の炎症とを綜合して考へて見ると粟粒結核の勃發に相違ないと堅く信じたのだ。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
咯血が直接の死因をなしてゐると云ふ事も、病竈が血管中に破裂する粟粒結核の特性を證據立てゝゐるやうに思はれた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
若し死因が粟粒結核なら他の諸機關も犯されるのだから肺部だけですますわけには行かないと彼れは云つた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
乾酪性肺炎か粟粒結核か、事の眞相を否應なしに定むべき時が來た。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
粟粒結核の結果と見るを至當なりとす」 昂然として彼れは記録者の方に向いてかう云つた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
妻の死因が粟粒結核であるのを確めて、たつた先刻心ゆくまで味つた近頃にない喜び――一つは自分より熟練だと考へられてゐる多數の先輩に對して見事に占め得た勝利の喜び、一つは自分の妻の病症の眞相をしかと確めて何にともなく復讐をしおほせた喜び――その喜びは跡方もなく消えてしまつた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
即ち友人は、立派な粟粒結核だと申しました。
— 小酒井不木 『人工心臓』 青空文庫
数年前に亡くなった友人のH氏は、粟粒結核菌が大脳を冒して残酷な疼痛を起した時、看護していた奥さんがお子さんの事について何か相談されると、氏は悲痛な声を出して「今は子供のことなんか考えていられない。
— 与謝野晶子 『婦人改造の基礎的考察』 青空文庫
作例 · 標準
医師は、患者のレントゲン写真を見て粟粒結核の疑いがあると診断した。
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この病気は、結核菌が全身に散らばる粟粒結核として現れることがある。
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「粟粒結核は早期発見が重要です」と、専門医は注意を促した。
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