星条
せいじょう
名詞
標準
文例 · 用例
シュウマンハインクとかいう、とても肥ったお婆さんで、世界的な歌手が、我々が入場して行くと、日の丸の旗と、星条旗を両手に持ち、歌ってくれたのです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
或る静かな夕暮時に、屋上の星条旗の翻る音がはた/\と聞えるかのやうな長閑な芝生の隅で青年は故国の草葺の屋根からの便りを展いてゐました。
— 牧野信一 『私の万年筆』 青空文庫
相模灘をへだてた下田の港の方には、最初のアメリカ領事ハリス、その書記ヒュウスケンが相携えてすでに海から陸に上り、長泉寺を仮の領事館として、赤と青と白とで彩った星条の国旗を高くそこに掲げていたころである。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
)それは「僕の故郷のケンタツキーの家」「|悲し、悲し、悲し」「青い鳥」「カドリール」「星条旗の下に」等であつた。
— 牧野信一 『幽霊の出る宮殿』 青空文庫
白いペンキ塗装ばかりが美しく、そして船尾に目もさめるような星条旗がはためいていた。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
日本人記者二名が陪観し、その艦上にペルリが下田へ来たときたてていた星条旗と真珠湾に翻っていた旗とを二つ貼ってあったということを報道しました。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
ラジオできいていると、その日のミゾリー号の甲板に、ペルリ提督がもって来た星条旗が飾られていたという情景も目に見えるようだった。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
ただ、空高く見なれた一つの星条旗がひるがえっているばかりだ。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫