訳業
やくぎょう
名詞
標準
the translation profession
文例 · 用例
はじめ、フィツジェラルドの英訳をテクストとした森亮氏の傑れた訳業に啓発されて、全部|有明調の文語体で翻訳したが(解説二、「ルバイヤートについて」の項参照)、その後|佐藤春夫氏のすすめにより口語体に改めた。
— RUBA'IYAT 『ルバイヤート』 青空文庫
私は次の諸点から、関根君の訳業を昨年度随一と断定する。
— 岸田國士 『「モンテーニュ随想録」(関根秀雄君訳)』 青空文庫
目下北原君の訳業はまさにフロオベエルの再読を人々に強ひかけてゐる。
— 坂口安吾 『想片』 青空文庫
計理士と申せば、人の税金を計理して税務署と交渉談合する役目で、これこそ他人の借金の言訳業のようなものではないか。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
この時はじめて彼は、昨日までの中津藩小吏としての、「翻訳職人」の旗本としての、投機的著訳業者としての、無力な灰色のインテリとしての、抑圧された久しき存在から解放され、信念に向って不拘束なるすべての瞬間が約束する愉悦と感激の人たりえた。
— 服部之総 『福沢諭吉』 青空文庫
ましてや、内藤氏の訳業に挑戦するのであれば、なおさらです。
— LE PETIT PRINCE 『あのときの王子くん』 青空文庫
もちろん僕はここで、時処を超え、人情を超え、世相を毛色を超えて、一あって二あるべからざる原物の異常な双生児として生を享ける――そういう達人の訳業について語るのではない。
— 神西清 『飜訳遅疑の説』 青空文庫
作例 · 標準
彼は生涯をかけてドストエフスキーの全集という壮大な訳業を成し遂げた。
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翻訳家として三十年、彼の訳業は多くの読者に海外文学の扉を開いた。
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優れた訳業は、単なる言葉の置き換えではなく、文化の架け橋となる。
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