詰め込み
つめこみ
名詞
標準
文例 · 用例
彼は、腹には詰め込みながら、耳には、セーラーたちの「煙草」の話を聞いた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
「こんな状態では、だれでも、心細さからだけでも、のどまで詰め込みたくなることは事実である」と。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
特に言語などを機械的に暗記する事の下手な彼には当時の軍隊式な詰め込み教育は工合が悪かった。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
」一通の声ではない、さつきから口が利けないで、あのふくれた腹に一杯固くなるほど詰め込み/\して置いた声を、紙鉄砲ぶつやうにはぢきだしたものらしい。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
五十円を故郷の姉から、これが最後だと言って、やっと送って戴き、私は学生|鞄に着更の浴衣やらシャツやらを詰め込み、それを持ってふらと、下宿を立ち出で、そのまま汽車に乗りこめばよかったものを、方角を間違え、馴染みのおでんやにとびこみました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
薬草と葫とバタとこね合せたパテを作って置き、それに引き出した身をまぶし再び殻に詰め込み火鍋にかける。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
さっきから口が利けないで、あのふくれた腹に一杯固くなるほど詰め込み詰め込みしておいた声を、紙鉄砲ぶつようにはじきだしたものらしい。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
」と夫人は、両方の鼻の穴へ嗅ぎ煙草を詰め込みながら言った。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫