反噬
はんぜい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
turning against one's master
文例 · 用例
デカダン時代の風雅に養成された彼は、今日の唯物的健康なるものに対して悉く反噬する。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
ただ「氷島」の悲哀が、意志の反噬する牙を持つに反して、この「青猫」の悲哀には牙がなく、全く疲勞の椅子に身を投げ出したデカダンスの悲哀(意志を否定した虚無の悲哀)であることに、二つの詩集の特殊な相違があるだけである。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
鼈四郎は檜垣の主人に対しては対蹠的に、いつも東洋芸術の幽邃高遠を主張して立向う立場に立つのだが、反噬して来る檜垣の主人の西洋芸術なるものを、その範とするところの名品の複写などで味わされる場合に、躊躇なく感得されるものがあった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
たゞ小さい男の子供だけは、何か母の手練に引っかゝらない面を持ち、とき/″\は反噬します。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「どうでもいゝや」 わたくしは池上に嫉妬の枷でぎゅう/\締めつけられながら、ついに思い切った反噬もせず、他愛もない形で二月も過ぎ三月も過ぎ、とう/\四月の悩ましき春を迎えかけましたのはざっとこういうわけであります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
彼の心の裡で、反噬するそうした叫びもあった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
が、その孤独は、すぐ俺を反噬し始めた。
— 菊池寛 『無名作家の日記』 青空文庫
もしこいつらを怒らせると、反噬される恐れがある。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
作例 · 標準
育てた部下に反噬されるとは、彼も不運だったな。
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その計画は、最終的に自らに反噬する結果となった。
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権力を握った者が、時にその力に反噬されることもある。
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