祈ぐ
ねぐ
動詞
標準
文例 · 用例
あゝ熟して結べる唯一の果實よ、あゝ新婦といふ新婦を女子婦に有つ昔の父よ 九一―九三我いとうや/\しく汝に祈ぐ、請ふ語れ、わが願ひは汝の知るところなれば、汝の言を疾く聞かんため、我いはじ。
— LA DIVINA COMMEDIA 『神曲』 青空文庫
〔ほのあかり秋のあぎとは〕ほのあかり秋のあぎとは、 ももどりのねぐらをめぐり、官の手からくのがれし、 社司の子のありかを知らず。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
〔雪とひのきの坂上に〕宮沢賢治雪とひのきの坂上に粗き板もてゴシックを辛く畳みて写真師の聖のねぐらを営みぬぼたと名づくる雪ふりていましめさけぶ橇のこらよきデュイエットうちふるひひかりて暮るゝガラス屋根
— 宮沢賢治 『〔雪とひのきの坂上に〕』 青空文庫
〔廿日月かざす刃は音無しの〕宮沢賢治廿日月かざす刃は音無しの 黒業ひろごるそらのひま その竜之介風もなき修羅のさかひを行き惑ひ すゝきすがるゝいのじ原 その雲のいろ日は沈み鳥はねぐらにかへれども ひとはかへらぬ修羅の旅 その竜之介
— 宮沢賢治 『〔廿日月かざす刃は音無しの〕』 青空文庫
ともかくこれで製造法のまねぐらいはできるようになった。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
珍しや花のねぐらに木づたひて谷の古巣をとへる鶯 やっと聞き得た鶯の声というように悲しんで書いた横にはまた「梅の花咲ける岡辺に家しあれば乏しくもあらず鶯の声」と書いて、みずから慰めても書かれてある。
— 初音 『源氏物語』 青空文庫
うぐひすのねぐらの枝も靡くまでなほ吹き通せ夜半の笛竹 と頭の中将は歌ったのである。
— 梅が枝 『源氏物語』 青空文庫
弁の少将が、かすみだに月と花とを隔てずばねぐらの鳥もほころびなまし と言った。
— 梅が枝 『源氏物語』 青空文庫