赤印
あかじるし
名詞
標準
文例 · 用例
軽い色盲でも、赤と青とが判別出来ないのであるから、うっかり円タクの運転をしていても、「進め」の青印と、「止れ」の赤印とをとりちがえ、大事故を発生する虞がある。
— 海野十三 『赤外線男』 青空文庫
「劇」とかいてある赤印の薬を四十錠買って家へ戻った。
— 久坂葉子 『灰色の記憶』 青空文庫
一門都落 池大納言頼盛は、池殿に火を放ち、鳥羽のあたりまで落ちていったが、鳥羽の南門まで来ると、「忘れたことがあった」といって急に平家の赤印を切り捨て、手勢三百余騎を引き連れ、再び京へとって返した。
— 第七巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
「これ盛長、待ていと申すに、わしを見捨てて何処に行くのか、日頃の契りを忘れたか、待てい盛長」 と叫んだが、聞えぬふりをした盛長は、鎧につけた赤印もかなぐり捨てると、必死になって逃げに逃げた。
— 第九巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫