辺構
へんかまえ
名詞
標準
文例 · 用例
かかる馴染でお出入といったような怪我人であるから、番号も遠慮もない、愛吉は四辺構わず、(おう、柴田さん、この、診察所、と黒塗の板に胡粉で書いてある、この札をどうかしておくんなさいな。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
』と、四辺構はず高い声で笑つた。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
」と云はれて、リツプは驚き乍ら、人の指ざす方を見れば、成程自分に酷肖た、同じ様に貧乏らしい、屹度また同じ様に無性な男が、木に倚掛つて、四辺構はずといふ姿で居ます。
— RIP VAN WINKLE. EINE NACHGELASSENE SCHRIFT VON DIETRICH KNICKERBOCKER. 『新浦島』 青空文庫
』と四邊構はず高い聲で笑つた。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
伊八親方は、人手に掛つて殺されたんで」「まア」 平次と叔母さんの問答の間に、小さい娘のお信乃がチヨロチヨロと家の中へ入つて行くと、四邊構はず、ワツと泣き聲をあげるのです。
— 娘の守袋 『錢形平次捕物控』 青空文庫