慚死
慚死
名詞
標準
文例 · 用例
芥川君の死去の報に接した時、自分はむしろ彼の前に、舌を噛んで慚死する恥を感じた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
終りに臨んで君が延岡に赴任されたら、其地の淑女にして、君子の好逑となるべき資格あるものを択んで一日も早く円満なる家庭をかたぢ作つて、かの不貞無節なる御転婆を事実の上に於て慚死せしめん事を希望します。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
終りに臨んで君が延岡に赴任されたら、その地の淑女にして、君子の好逑となるべき資格あるものを択んで一日も早く円満なる家庭をかたち作って、かの不貞無節なるお転婆を事実の上において慚死せしめん事を希望します。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
」「この頃は新聞紙を読みて、何某は剛毅なり薄志弱行の徒は慚死すべしなどいふ所に到れば何となく我を誹りたるやうにおもはれて、さまざまに言訳めきたる事を思ふなり、かくまでに零落したる乎。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
現に今日にあっても私徳品行の一点に至り、我が日本の婦人と西洋諸国の婦人と相対するときは、我に愧ずる所なきのみならず、往々|上乗に位して、かの婦人の能くせざる所を能くし、その堪えざる所に堪え、彼をして慚死せしむるものさえ少なからず。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
ホントの牧師であったら慚死するのが正当ならん。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
わたしとして慚死に価しますから。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
――だから教学の観念にまで行くことを知らずに、日本的なるものを論じたり、科学的精神を難じたりする者などは、正に慚死すべきであろう。
— 戸坂潤 『再び科学的精神について』 青空文庫