流雪
りゅうせつ
名詞
標準
文例 · 用例
街の中の雪を片づけるために、流雪溝を作っているところもあるが、これも見るべき成績を挙げている。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
流雪溝というのは、街の大通の両側に幅三尺位の溝を作り、冬は必要でない灌漑用の水を流し入れてこの中へ雪を投込む。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
流雪溝のある大通りは三月になれば、土埃が立つように乾いて春光が和かに輝いているのに、ひとたび同じ街の裏の方へ廻って見ると、雪は屋根の高さまで積まれ、人々は徳川時代さながらに雪の穴居生活の状態をしているのである。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
越後の町でこの流雪溝が考え出されたのは今から十年位前のことで、何処の誰が発明者であるかは不明であるが、かくれたる無名の科学的精神の所持者として感謝さるべき人があったのであろう。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
三月の末になると、流雪溝のある町へは、近村の子供たちが「べとを見に」来るそうである。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
最初に挙げたように、バチバチの発明者とか、流雪溝の考案者とか、先祖代々雪の中に生活していた経験から、必要上いろいろのことを考案した無名の科学者たちは数多くあろう。
— 中谷宇吉郎 『雪』 青空文庫
しかるに初雪の後十月のころまでにこの二条の小流雪の為に降埋られ、流水は雪の下にあり、故に家毎に汲べき程に雪を穿て水用を弁ず。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
門対寒流雪満山」というような趣であるとすれば、梅花に門を鎖した主は隠者らしくなって来るが、この句はそこまではっきり描いていない。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫