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平茸

ひらたけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
これを思うと、木曾殿の、掻食わせた無塩の平茸は、碧澗の羹であろう。
泉鏡花 燈明之巻 青空文庫
ぶえんの平茸ではないけれど、私も木曾殿みたいに、この愛情の過度の露出のゆゑに、どんなにいままで東京の高慢な風流人たちに蔑視せられて来た事か。
太宰治 津軽 青空文庫
その抑制が、事情に依つて、どつと堰を破つて奔騰する時、どうしたらいいかわからなくなつて、「ぶえんの平茸ここにあり、とうとう。
太宰治 津軽 青空文庫
彼は「田舎合子の、きはめて大に、くぼかりけるに飯うづたかくよそひて、御菜三種して平茸の汁にて」猫間黄門にすゝめたり。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
人の代りに平茸がいっぱいつめこんである。
坂口安吾 土の中からの話 青空文庫
顔を見合せていると、谷底から声がきこえて、その平茸をあけたら早く空籠を下してよこせ、まだか、おそいぞ、と言っている。
坂口安吾 土の中からの話 青空文庫
そこで再び旅籠を下してやると、今度は重く、ようやく引上げてみると、殿様は片手に縄をしっかとおさえてドッコイショと上ってきて、片手には平茸を三総ほどぶらさげている。
坂口安吾 土の中からの話 青空文庫
それにしても平茸はいったい何事ですか。
坂口安吾 土の中からの話 青空文庫