玉葱
たまねぎ
名詞
標準
文例 · 用例
ちょうど山ほどもある玉葱みたいに、山の岩石に層が入っていたのであった。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
その時、あなたのお弁当のおかずは卵焼きと金平牛蒡で、私の持って来たお弁当のおかずは、筋子の粕漬と、玉葱の煮たのでした。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
あなたは、私の粕漬の筋子を食べたいと言って、私に卵焼きと金平牛蒡をよこして、そうして私の筋子と玉葱の煮たのを、あなたが食べてしまいました。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
あるものは人物の胎内に、あるものは貝るゐの内臓に、あるものは玉葱の球心に、あるものは風景の中心に。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
副食物は牛肉又は豚肉半斤、魚肉半斤、玉葱又はその他の野菜若干量という約束のところを、二三尾の小鰯に、十日に一度、茄子が添えられるだけであった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
剥いでも剥いでも、たやすく芯を見せない玉葱のような強靱さを持っていた人だ。
— 織田作之助 『武田麟太郎追悼』 青空文庫
副食物は牛肉又は豚肉半斤、魚肉半斤、玉葱又は其の他の野菜若干量という約束のところを、二三尾の小鰯に、十日に一度、茄子が添えられるだけであった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
……しかしお好み別誂で以て、鳥のブツ切と、玉葱と、凍豆腐を大皿に積んだのを鉄鍋でね、湯を沸立たせて、砂糖と醤油をかき交ぜて、私が一寸お塩梅をして」「おや、気味の悪い。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫