帰家
きか
名詞
標準
文例 · 用例
帰家穏坐とはいへないが、たしかに帰庵閑坐だ。
— 三八九日記 『行乞記』 青空文庫
捨てたものにしづかな雨ふる 六月七日 木下旅館(三〇・上)転宿、チヨンビリ帰家穏座のこゝち。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
自性を徹見して本地の風光に帰入する、この境地を禅門では『帰家穏座』と形容する。
— 種田山頭火 『故郷〔扉の言葉〕』 青空文庫
いつでもどこでも、帰家穏座の心でありたい。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
私はやうやく『存在の世界』にかへつて来て帰家穏坐とでもいひたいここちがする。
— 種田山頭火 『草木塔』 青空文庫
ワッハハハ気にしねえがいい」 ――で、ホッと安心し、顔色を直した十兵衛が、明日は四時立ちで帰家ると云い、隣室へ引き取って行った後を、長庵胸へ腕を組んだが、さてこれからが大変である。
— 国枝史郎 『村井長庵記名の傘』 青空文庫
「つまり」と右京次郎は膝を進め、「帰家して農につきたいものは、大いに帰って農につくがよい。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
また、これよりさき父出発の際、家族に語りて曰く、「即日帰家すべし」と。
— 井上円了 『妖怪報告』 青空文庫