幻辞.com

残り飯

のこりめし
名詞
1
標準
文例 · 用例
今朝も泥のような味噌汁と残り飯かと思うと、支那そばでも食べたいなあと思う。
林芙美子 新版 放浪記 青空文庫
今朝も泥のような味噌汁と、残り飯かと思うと、支那そばでも食べたいなあと思った。
林芙美子 放浪記(初出) 青空文庫
仕方なく昼食は抜いて、夜は友人の妻君に昼の残り飯で粥を作つて貰つた。
北條民雄 続重病室日誌 青空文庫
それで、父の出征したのちは、新しく炊いた飯は、一度も喰うことがなくなったが、とにかく、二度も三度も蒸しかえした残り飯でも、飢じい思いはせずに、私達は暮した。
徳永直 戦争雑記 青空文庫
二「さもしいことをいうな」と又八は蔑んで――「多寡が鍋底の雑炊飯や、一合に足らぬ濁り酒のことで、青筋を立てるほどのことはあるまいが」 虚無僧は執こく憤って、「ばかをいえ、残り飯でも、この身にとれば一日の糧だ、一日の生命だ。
火の巻 宮本武蔵 青空文庫
これで勘弁してくれ」「いらん」手を引っこめて、「金など、いらん、いらん」 鍋の残り飯でさえ、あんなに怒った虚無僧が、けがらわしい物でも見るように、強く首を振って、膝まで後へ退がってゆく。
火の巻 宮本武蔵 青空文庫