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顧客先

こきゃくさき
名詞
1
標準
文例 · 用例
それでまた外の顧客先へ廻って、懈い不安な時間を紛らせていなければならなかった。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
七十二 それからそれへと、段々|展げて行った遠い顧客先まわりをして、どうかすると、夜遅くまで帰って来ないお島には解らないような、苦しい遣繰が持切れなくなって来たとき、小野田の計画で到頭そこを引払って、月島の方へ移って行ったのは、その冬の初めであった。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
「こんな事をしちゃいられない」 お島は註文を聞きに廻るべき顧客先のあることに気づくと、寝床を跳おきて、身じまいに取かかろうとしたが、男は悪闘に疲れたものか何ぞのように、裁板の前に薄ぼんやりした顔をして、夢幻のような目を目眩しい日光に瞑っていた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
盆が来ると、お島は顧客先への配りものやら、方々への支払やらで気忙しいその日その日を送っていた。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
七十二 それからそれへと、段々展げて行った遠い顧客先まわりをして、どうかすると、夜遅くまで帰って来ないお島には解らないような、苦しい遣繰が持切れなくなって来たとき、小野田の計画で到頭そこを引払って、月島の方へ移って行ったのは、その冬の初めであった。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
そして、今まで店内で起った種々の不祥事件――たとえば、ちょっとした金銭の行違いや、顧客先の失敗とかいうこと――は皆、庸之助のせいにされた。
宮本百合子 日は輝けり 青空文庫
だから顧客の範囲も至って狭く、森川町一円、東片町、西片町、曙町、弥生町、少し離れて駕籠町、神明町辺りが止りでしたから、新年には顧客先を私自身一軒一軒年始まわりをしたものです。
――所信と体験―― 一商人として 青空文庫