母の命
ははのみこと
名詞
標準
mother
文例 · 用例
況や予が生活を得るまでには猶少くも三四年は間があって、母の命八十を必し難しとすれば、予は自分の功名心や、遠い先の幸福などに望を掛けて、大きな考を起す暇がないのである、年少気鋭の時代は何人にもある、予と雖も又其の内の一人であれば、外国へ飛び出さんとの念を起せるも一二度ではなかった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
規矩男は母の命令で食料品の買付けに、一週一度銀座へ出る以外には、余所へ行かないといっているとおり、東京の何処のこともあまり知らない様子。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
秋風の寒く吹くなべ竹籃にひしこ持ちて來とほき濱びゆ髪十月の末母の命によりて成田山にまうで毛綱を見て作れる歌并短歌母刀自の依しのまにま。
— 長塚節 『長塚節歌集 上』 青空文庫
女は母の命もあるし、すっかり山路を信頼して、山路のするままにしていると、山路は卒業してふいと福岡へ帰り、何時の間にか土地の女を細君にしていた。
— 田中貢太郎 『指環』 青空文庫
それで母の命のあるうちにどうしても嫁をとれと半分は無理に極められてしまつた。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
その日は死んだ母の命日に当っていた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
私は母親に大変な孝行な質――自分で云うのは可笑しいが、何んな曲った事でも母の命令なら従うように生れついた男――であった。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
その日は死んだ母の命日に当つてゐた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
いにしえの物語には、母の命を大切にするよう教える場面が多く登場する。
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「母の命よ、どうかこの子をお守りください」と、彼女は天に祈った。
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王は、賢明な母の命の助言に従い、国を治めたという。
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