どしん
どしん
副詞
標準
文例 · 用例
博士は、ときどき、思い出しては、にやにや笑い、また、ひとり、ひそかにこっくり首肯して、もっともらしく眉を上げて吃っとなってみたり、あるいは全くの不良青少年のように、ひゅうひゅう下手な口笛をこころみたりなどして歩いているうちに、どしんと、博士にぶつかった学生があります。
— 太宰治 『愛と美について』 青空文庫
しばらくして、また、どしんと博士にぶつかった美しい令嬢があります。
— 太宰治 『愛と美について』 青空文庫
」 と、襖にどしんと顔を当てて、「蟻の戸渡でいやあがらあ、べらぼうめ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
唯、どしん、と尻餅をついた。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
」 殺した声と、呻く声で、どたばた、どしんと音がすると、万歳と、向二階で喝采、ともろ声に喚いたのとほとんど一所に、赤い電燈が、蒟蒻のようにぶるぶると震えて点いた。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
) その挙げた足を、どしんと、お雪さんの肩に乗せて、柔かな細頸をしめた時です。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
」 屋根の雪がずるずると、窓下へ、どしんと響く。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
」 背中を、どしんと撲わせた。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫