向き付けに
むきつけに
副詞
標準
to one's face
文例 · 用例
とし子は、※者の親爺や、その親爺を盲目的に尊敬する義母を、むきつけに、くさしていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
さう思ふと、蔦なき門の家に住んでゐたときの家の出入りを憶ひ返し、丁度女が額の真廂をむきつけに電燈の光で射向けられるやうな寂しくも気うとい感じがした。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
前後も忘れて一生懸命に縮図をして居りますと「あ、もしもし、そこにそんなにべったり坐り込んで居られますと、お客さんが見に来られるのに邪魔になりますがなア」というようなことをむきつけに番頭さんに言われました。
— 上村松園 『座右第一品』 青空文庫
その頃は、もちろん光郎にはそんなことをむきつけに話せるほどの間ではなかった。
— 伊藤野枝 『出奔』 青空文庫
自然というものをむきつけにまのあたりに見るような気がして自分はいよいよはげしい疲れを感ぜざるを得なかった。
— 芥川龍之介 『槍が岳に登った記』 青空文庫
まさか「お死になさるな」ともむきつけに云えないので、「どんな事があっても貴方が達者でいらっしゃらなければ…… 第一に憂き目を見るのはお君ですからね、唖でも『いざり』でも生きてさえ居れば親と云うものはたよりになるものです。
— 宮本百合子 『栄蔵の死』 青空文庫
』とむきつけに遠慮も会釈もなく尋ねる。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
若い女の羞恥心のためか、又は、氣位いが高いために、自分が受けた淺ましい目を、むきつけに書けなかつたためか?
— 三好十郎 『肌の匂い』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は向き付けに「あなたのやり方は間違っている」とはっきり告げた。
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向き付けにそんなことを言われたら、誰だって気分を害するのは当然だ。
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隠れて悪口を言うより、向き付けに文句を言ってくれたほうが潔い。
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