うまい汁
うまいしる
表現名詞
標準
the lion's share
文例 · 用例
あんまり一人でうまい汁ばかり吸っていると、今に腹が痛みだすんだから。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
六 昔、ラスキンが人から剽窃呼ばわりをされたのに答えて、独創ということも、結局はありったけの古いものからうまい汁を吸って自分の栄養にしてからの仕事だというような意味のことを言った。
— 寺田寅彦 『俳諧瑣談』 青空文庫
この婆がまた悪い奴で、表向きは駄菓子屋をしていながら、この娘三人を引き摺り込んで、盗んで来た品物をほかへ捌いてやって、中途でうまい汁を吸っていることが露顕したので、これも一緒に召し捕られました。
— 雷獣と蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
何もかも心得てゐて、祭といふやうなものからうまい汁を吸つてゐる、ケチなずるさではないかと思つた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
うまい汁を吸つてゐるといふことはあるにしろ、ともかく彼は牛の神さんを信じてゐる。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
人の勞働でうまい汁を吸つてゐるものや、勞働を手なぐさみにしてゐる、勞働の嚴しさを身を以て知らぬものに限つてその言葉を使つた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
人を利用しうまい汁を吸つてやらうといふのでも、愼重に計畫し、徐々に引綱を思ふ壺へ手繰り寄せるといふのではなくて、溺れるものが藁をつかむやうに、一寸でも自分の足しになると思ふものには、情なく縋りついて來るのだ。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
「僕等はその間にあつて、多少のうまい汁が吸へるの、さ――丸で火事場泥棒も同樣、さ。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
作例 · 標準
例句
私は毎日うまい汁について考えている。
うまい汁という言葉は日本語で重要だ。
彼はうまい汁の意味を理解している。