偶さか
たまさか
副詞
標準
coincidentally
文例 · 用例
然るに偶さか百冊に一冊か千冊に一冊かある悪書に恐れて、教課書以外の書物を読んではならぬなどゝいふは所謂羹に懲りて膾を吹くの類である。
— 内田魯庵 『家庭の読書室』 青空文庫
所で、この尾彦楼の寮には、主人夫婦は偶さかしか姿を見せず、一人娘の十五になる光子と、その家庭教師の工阪杉江の外に、まだもう一人、当主には養母に当るお筆の三人が住んでいた。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
お若さんの家は夜分になると伯父の晋齋が偶さか来るぐらいで、誰も参るものはございません、尤も当座は若いお比丘さん独りで嘸お淋しかろうなぞと味なことを申して話しに押掛けて参った経師屋もないでもなかったが、日が暮れると決して人を入れないので、左ほど執心して百夜通いをするものもなかったんでしょう。
— 三遊亭圓朝 『根岸お行の松 因果塚の由来』 青空文庫
かくたまさかに取出るにも指の先こわきやうにて、はか/″\しうは得も縫ひがたきを、かの人あらばいかばかり言ふ甲斐なく浅ましと思ふらん、など打返しそのむかしの恋しうて、無端に袖もぬれそふ心地す。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
馬を斃し、たまさかには獅子と戦ってさえこれを征服するとかいうではないか。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
たまさか引き出して見たところで何がわかろう。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
今やいかに、今やいかに、わがこの一、二年の生活はほとんど佐伯を忘れしめ、しかしてたまさかに佐伯を憶えばあの時の生活はわれながらわれのごとくには思われなくなった。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
めったに叱ったこともありません、たまさか叱りましてもすぐに母の方から謝まるように私の気嫌を取りました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
作例 · 標準
旅先の異国の地で、偶さか学生時代の旧友に再会して運命を感じた。
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偶さか手に取った古本の中に、前の持ち主のものと思われる古い写真が挟まっていた。
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偶さか見かけた求人広告がきっかけで、今の会社に就職することになった。
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標準
rarely
作例 · 標準
彼はいつもは寡黙だが、偶さか饒舌になる時は決まってお酒が入っている。
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都会の喧騒を離れ、偶さか訪れる静かな山寺で心を落ち着かせるのが趣味だ。
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「偶さか休みが取れたから、どこか遠くへドライブに行かない?」と誘われた。
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