ガラス絵
ガラスえ
名詞
標準
picture painted on glass
文例 · 用例
近ごろガラス絵を研究されるそうだがことしの絵にはどこかガラス絵の味が出ている。
— 寺田寅彦 『昭和二年の二科会と美術院』 青空文庫
グワッシュとガラス絵 正しいものとか本式のものとかいうものはやはり正当で本式ではあるが、人間はそればかりではどうにも暮し難いもので真面目な顔は正当で本式で深酷であるからというて朝から寝るまで、その本式の顔をしていてはどうも気づまりでやりきれない。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
グワッシュの他には私はいつも例のガラス絵を試みるのであるが、これはガラスの透明から来る心地のよい感じが、例えば定食のあとのアイスクリーム位の価値を自分に与えるもので、一週間ばかりの油絵製作のあとにはちょっとこれをやってみたくなるものである。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
しかしながら毎日ガラス絵を連続して描くことはまた閉口だ、めしの代用を氷水でやっているようでこれはまたたまらない。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
ガラス絵もやはり偶然の効果を利用することの多い仕事である。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
ガラス絵の話一 油絵はトワアルへあるいは板へ、水彩は紙へ描くものであります、ところでガラス絵はガラスへ描くものであります。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
しかしながら、ガラスの上へただ描くだけならば、板の上や紙の上へ描くのと別段変りのある訳ではありませんが、ガラス絵の特色は、ガラスの上へ描くのではあるがその絵の効果、即ち答は、ガラスの裏面へ現われて行くのであります。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
ガラス絵は、あの調子で行くものであって、即ち手水鉢の代りに、ガラスを使用するものだと思えばよいのです、そんな、ヤヤコシイ技術即ち工芸的な手法であるがために、画家でこれを試みるものがなかったのであります。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代に伝わったガラス絵は、板ガラスの裏側から色を塗り重ねて描かれる独特の技法だ。
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「へえ、ガラス絵って裏から描くから、最後に描くものが一番手前に来るんだね」
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骨董品屋の隅で見つけた古いガラス絵には、当時の賑やかな街の様子が色鮮やかに残っていた。
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