右葉
うよう
名詞
標準
right lobe
文例 · 用例
つまり一口にいえば、今の日本の若い娘たちが、最も退屈を感じて『詰まンないの』というような場所であった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
『あなたの鼻高い、あなたの眼大きい』などという時、夫人はいつも指でヘルンの顔を突ついたりして、子供を扱うようにして戯れからかった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
それで式のある日などには、夫人が無理に押えつけ、女中までが手伝って騒ぎながら、まるで駄々ッ子を扱うように、あやしたりすかしたりして、厭がるのを強いて着せねばならなかった。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
たとえば裏の竹藪に蛇が出たとか、蟇が鳴いてるとか、蟻の山が見つかったとか、梅の花が一輪|咲いたとか、夕焼が美しく出ているとかいうようなことを、だれか家人の一人が発見すると、一々それをヘルンの所へ報告に行く。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
山岸君も、亀井君も、お座なりを言うような軽薄な人物では無い。
— 太宰治 『自作を語る』 青空文庫
私もまたヴァイオリンよりヴァイオリンケエスを気にする組ゆえ、馬場の精神や技倆より、彼の風姿や冗談に魅せられたのだというような気もする。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
つまりそのころの私は、さきにも鳥渡言って置いたように金魚の糞のような無意志の生活をしていたのであって、金魚が泳げば私もふらふらついて行くというような、そんなはかない状態で馬場とのつき合いをもつづけていたにちがいないのである。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
れいの低い声で、「きょうは八十八夜」そうひとこと呟いたかと思うともう、てれくさくてかなわんとでもいうようにむっくり立ちあがって両肩をぶるっと大きくゆすった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫