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白緑

びゃくろく
名詞
1
標準
文例 · 用例
……いかにや、年ふる雨露に、彩色のかすかになったのが、木地の胡粉を、かえってゆかしく顕わして、萌黄に群青の影を添え、葉をかさねて、白緑碧藍の花をいだく。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
そのなかに白緑の葉をかがやかせてゐるのは朱欒の樹で、その葉の茂みから大きなザボンの実が二つ三つ下膨れの尻を見せてゐる。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
◇ 若し、日本音楽を愛し、歌舞伎劇を愛し、紫の色を愛で、白緑の色を好み、紺蛇の目を好き而も、近代ジヤズに魅力を感ずる女性あらば、如何なる香水がふさはしいか。
――漫談的無駄話―― 「香水の表情」に就いて 青空文庫
さて、その問題の絵と云うのは、六号の風景カンバスに、直接描法の荒いタッチで描かれた富士山の写生画であるが、カンバスの中央に大きく薄紫の富士山が、上段の夕空を背景にクッキリと聳え立ち、下段に目前五、六十|米突の近景として一群の木立が一様に白緑色で塗り潰されていた。
大阪圭吉 闖入者 青空文庫
中天に懸った富士の姿と云い、目前五、六十|米突の近景にある白緑色の木立と云い、朝と夕方とでは色彩の上に多少の変化があるとは云え、全く疑うことの出来ない風景だった。
大阪圭吉 闖入者 青空文庫
もっとも亜太郎の倒れていた東室の窓からも、目前五、六十|米突のところに南室の窓から見えるのと同じような形の一群の木立があるにはあるが、これは明かに白緑色ではなく、明るい日光の下にハッキリと暗緑色を呈していた。
大阪圭吉 闖入者 青空文庫
」 成る程、薄暗の中に一層暗くなっていなければならない筈の暗緑色の木立は、なんとした事か疑いもなく南室から見える木立と同じように、明かに白緑色を呈している。
大阪圭吉 闖入者 青空文庫
(B)粉末絵具使用の場合顔料 図案用粉末絵具を使用してもよいが色調が、どうも卑しくなりますから、日本画用の、胡粉、朱、白緑、白群青、群青、黄土、代赭等を使用するのが、最もいいようです、右を充分|乳鉢で摺って用います。
小出楢重 楢重雑筆 青空文庫