鞄屋
かばんや
名詞
標準
文例 · 用例
ぢいつと茫然黄昏の中に立つて、なんだか父親の映像が気になりだすと一歩二歩歩みだすばかりです深夜の思ひこれは泡立つカルシウムの乾きゆく急速な――頑ぜない女の児の泣声だ、鞄屋の女房の夕の鼻汁だ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
」 融は子供や妻と町を散歩したり、買いものに出た場合などに、鞄屋の店頭や飾店の前に善く立停つて言つたものであつた。
— 徳田秋聲 『折鞄』 青空文庫
融はその時は子供に遠慮するやうに、買ふことを止めたが、しかし何うかすると、鞄屋の前に足を止めることが、其の後も時々あつた。
— 徳田秋聲 『折鞄』 青空文庫
途中融は思出したやうに、鞄屋の飾店の前にふと立止つた。
— 徳田秋聲 『折鞄』 青空文庫
」 三人ぞろ/\鞄屋へ入つて行つた。
— 徳田秋聲 『折鞄』 青空文庫