球皮
きゅうひ
名詞
標準
envelope (of a hot air balloon)
文例 · 用例
この飛行船爆破の原因を調べた話は、『球皮事件』という題で書いたことがあるので略するが、先生の科学者としての頭と眼、芸術家としての勘、愛国の至情などが渾然として一体となり、このどうにも手のつけようのない難問を数ヵ月のうちに美事に解決されたのであった。
— 中谷宇吉郎 『実験室の思い出』 青空文庫
それは本当に没入したと言って良いので、湯本君も私も熱に浮かされたように、毎晩十二時すぎまで問題の飛行船の皮であるところの球皮ととり組んでいた。
— 中谷宇吉郎 『実験室の思い出』 青空文庫
それがまた×千ボルトというのだから、君達の実験で分ったようにそんな小さい火花でも点火するのだったら、この球皮(気嚢の皮)の上に、×千ボルト位の交流を通して、この上にそれ位の小さい火花が出るかどうかやってみてくれ給え」といって、その銀白色の布片を渡されたのであった。
— 中谷宇吉郎 『球皮事件』 青空文庫
この球皮は表面にアルミニウムの粉を入れた塗料が塗ってあるので、「これは電気の良導体ということになっているのだが、それだったら火花が出ないはずなのだ。
— 中谷宇吉郎 『球皮事件』 青空文庫
それで早速その球皮の電導度を測ってみたのであるが、やってみて驚いたことには、良導体どころか、大変な絶縁体なのである。
— 中谷宇吉郎 『球皮事件』 青空文庫
それで普通の交流を有り合せの変圧器でちょっと高圧にして、それからとってきた針金の先をこの球皮の上にあてがってみると、全面にわたって星のようにチカチカと細かい火花が飛ぶので全く驚いてしまった。
— 中谷宇吉郎 『球皮事件』 青空文庫
まず顕微鏡の下に球皮を置いてその上に火花を出させて写真に撮る。
— 中谷宇吉郎 『球皮事件』 青空文庫
火花の性質が分ると、今度はこの球皮上の火花で水素に点火するかどうかを確める。
— 中谷宇吉郎 『球皮事件』 青空文庫
作例 · 標準
熱気球の球皮は、熱に強く、かつ軽量な素材で作られているんだ。
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気球が上昇する際、球皮内部の空気は外気よりも暖かく保たれる。
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この模型飛行船の球皮には、特殊なコーティングが施されている。
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