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徒渉

としょう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
wade across
文例 · 用例
この谷を一回、大きい徒渉をやる、つづいて二回の小徒渉をやる。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
小渋川よりも、川幅が狭くて、谷地が、かえって濶いだけに、徒渉の回数は少い、深山の渓流としては、先ず安楽な方で、小渋川や、槍ヶ岳の蒲田谷などとは、深さと、急と、嶮しさとにおいて、到底、比べられない。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
また、二回の徒渉をして、広河内へと達した。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
早速、焚火にかかって、徒渉に濡れた脚絆を乾すやら、大鍋を吊して湯を沸かしたりする。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
川楊の大木が、嵐にも洪水にも抵抗し抜いて、力も何も尽き果てたというように、ぐったりと根こそぎに、岸から川の中へ打ち倒れているのを、橋代りにして渡ったが、向う岸に着くまでには、三度ばかり冷たい水の徒渉をしないわけには行かなかった。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
驚破と、母屋より許嫁の兄ぶんの駈けつくるに、讀みさしたる書伏せもあへず抱きて立てる、栞の萩も濡縁に枝を浪打ちて、早や徒渉すべからず、あり合はす盥の中に扶けのせつゝ、盪して逃るゝ。
泉鏡太郎 婦人十一題 青空文庫
約一|哩、干潟の徒渉
中島敦 光と風と夢 青空文庫
かくて、最も近い徒渉場たる十二ヶ瀬を渡ろうと急ぐや、越の殿軍甘粕近江守は川辺の葦間から一斉に鉄砲の雨をあびせたので、甲州兵悩まされながら、川の上下、思い思いに雨の宮の渡猫ヶ瀬等から川を渡り北進した。
菊池寛 川中島合戦 青空文庫