妖狐
ようこ
名詞頻度ランク #28533 · 青空 13 例
標準
fox with supernatural powers
文例 · 用例
福を得んとするの極、所謂淫祠邪神に事ふるをも辭せずして、白蛇に媚び、妖狐に諂ふ如きに至つては、其の醜陋なること當り難きものであるが、滔々たる世上幾多の人が、或は心を苦め、或は身を苦め、營々孜々として勉め勤めてゐるのも、皆多くは福を得んが爲なのであると思へば、福に就て言を爲すも亦徒爾ではあるまい。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
しかし福を得ようとする余り、いわゆる淫祠邪神を信じ白蛇に媚び妖狐に諂うような、そんな醜い事には触れたくもないが、滔々と流れる世の中に於いて、多くの人が心を苦め身を苦め精を出し励んでいるのも、皆多くは福を得ようとする為なのだと思えば、福について言を為すのもまた無駄ではあるまい。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
予もかつて、ある妖狐を畜って富を致す評ある人が町を通ると、生まれて数月なる犬児が吠え付き、その袖や裾に噛み付いて息まず、それを見いた飼主が気の毒がってその犬児を棄てた始終を黙って見届けた事がある。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
小坂部の正体が妖狐で、十二ひとえを着て姫路の古城の天主閣に棲んでいて、それを宮本|無三四が退治するというのが、最も世間に知られている伝説らしく、わたしは子供のときに寄席の写し絵などで幾度も見せられたものである。
— 岡本綺堂 『小坂部伝説』 青空文庫
察するに、妖狐が種々に形を変じて、容貌のいい女子を犯していたもので、朱の鈎を引いてあるのは、すでにその目的を達したものであろう。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
」「その好意もよりきりじゃ」――千斎はいとも苦々しく「悪虫妖狐|魑魅魍魎に、何んの親切が感じられようぞ。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
「悪虫妖狐魑魅魍魎に何んの親切が感じられようぞ?
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
忍術とか鬼火、妖狐、白髪の仙人、夢枕というような場面が全巻いたるところに散見して、一様に血みどろの暗い物語であった。
— 林不忘 『仇討たれ戯作』 青空文庫
作例 · 標準
伝説では、妖狐は人間の姿に化けて人々を惑わすという。
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古くから伝わる民話には、恩返しをする心優しい妖狐の物語がある。
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夜の森で、神秘的な光を放つ妖狐の影を見た気がした。
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