曲がり鼻
まがりばな
名詞
標準
文例 · 用例
誠の使者か贋物か、どれちょっと隙見してやろう」 地丸左陣は立ち上がると襖を開けて廊下へ出、その廊下をツカツカと進み、鉤手に曲がる曲がり鼻に立って、玄関の様子を窺った。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
この二人の書記と関係をつけたのは、ほかでもない、彼らが二人とも曲がり鼻をしていたからである。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
曲馬の天幕の前には三角耳の眼の細い象の子が、赤と金との鞍掛けに飾られて、まだ初々しい灰色の曲り鼻をあげあげ客呼びしていると、それと対って、白狐とも化け猫ともつかぬ絵看板の、「これはこのたび奥州|気仙沼は何とか何兵衛の女房お何が生み落しましたる血塊童子でござい。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫