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壁越し

かべごし
名詞
1
標準
through a wall
文例 · 用例
それに答える七之助の声も低いので、どっちの話も半七の耳には聴き取れなかったが、それでも壁越しに耳を引き立てていると、七之助は泣いているらしく、時々は洟をすするような声が洩れた。
猫騒動 半七捕物帳 青空文庫
」 という二人の軽薄な会話を、弓子は隣の部屋で壁越しに、反吐をはく思いできいていたのだ。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
彼は座布団の上に胡座を掻くと、ビール罎に手をかけ、にこにこしながら壁越しに向っていった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
その誇張した味い方は落語家の所作を真似をして遊んでいるようにも妻の逸子には壁越しに取れた。
岡本かの子 食魔 青空文庫
「細工はりゅうりゅう、手並をごろうじろ」 と彼は抑揚をつけていったが、蓋の熱さに堪えなかったものと見え、ち、ちちちといって、蓋を急ぎ下に置いた様子も、逸子には壁越しに察せられた。
岡本かの子 食魔 青空文庫
壁越しに聞いている逸子は「また、始めた」と浅間しく思う。
岡本かの子 食魔 青空文庫
彼はもしこの小屋なら妻はいつも其処に起き暮しするだらうと思ふ、小箱程の次の間に向つて壁越しに云つた。
岡本かの子 上田秋成の晩年 青空文庫
ある日、秀吉が諸大老と朝鮮の事を議しているとき、黒田如水壁越しに、秀吉の耳に入るように放言して曰く、「去年大軍を朝鮮に遣わされしとき、家康か利家か、でなくば軍の道を知りたる拙者を遣わさるれば、軍法定まりて滞りあるまじく、朝鮮人安堵して日本に帰順し、明を征伐せんこと安かるべし。
菊池寛 碧蹄館の戦 青空文庫
作例 · 標準
隣の部屋から壁越しに話し声が聞こえてくる。
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壁越しに聞こえるピアノの音色に、しばしば耳を傾けたものだ。
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彼は壁越しに妻の安否を確認しようとした。
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壁越しでは、具体的な会話の内容までは聞き取れなかった。
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