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桜樹

おうじゅ
名詞
1
標準
cherry tree
文例 · 用例
前は桜樹の隧道、花時思いやらる。
寺田寅彦 半日ある記 青空文庫
戸の外を、桜|樹立がぐるりと囲む……桜が……しんしんと咲き静まった桜樹立が真夜中に……棟を圧して桜樹立が……桜樹立がしんしんと……私は、ぞっとして夜具をかぶった。
岡本かの子 病房にたわむ花 青空文庫
私はあくる日の朝日がたけて、その部屋のまわりの桜樹立が明るくあたりにかがやくころ目をさました。
岡本かの子 病房にたわむ花 青空文庫
柵と桜樹の間には一条の浅い溝があつて、掬ばば凝つて掌上に晶ともなるべき程澄みに澄んだ秋の水が、白い柵と紅い桜の葉の影とを浮べて流れて居る。
石川啄木 葬列 青空文庫
桜樹三四丁の列樹なり。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
かう、呟やきながらレヴコーは足ばやに、例の長の低い桜樹にかこまれた、馴染の小家をめざして、心も漫ろに急いでゐた。
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI ディカーニカ近郷夜話 前篇 青空文庫
格子越しに見える桜樹の下の犬小屋を瞶めながら自分の上京が取り返しのつかない失敗のようにも考えられたのだ。
地に潜むもの 地上 青空文庫
彼がはじめての朝、竹箒を杖のようにして道側の桜樹を見上げていると彼の足に温かいなつかしい異様な感触がした。
地に潜むもの 地上 青空文庫
作例 · 標準
例句