毛氈
もうせん
名詞
標準
carpet
文例 · 用例
清水寺のすぐちかくに赤い毛氈を敷いた縁台を二つならべて置いてある小さな甘酒屋で知り合った。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
その男が赤毛氈の縁台のまんなかにあぐらをかいて坐ったまま大きい碾茶の茶碗でたいぎそうに甘酒をすすりながら、ああ、片手あげて私へおいでおいでをしたでないか。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
その日、私は馬場との約束どおり、午後の四時頃、上野公園の菊ちゃんの甘酒屋を訪れたのであるが、馬場は紺飛白の単衣に小倉の袴という維新風俗で赤毛氈の縁台に腰かけて私を待っていた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
美しい毛氈がいつでも敷いてあって、欄間に木彫の竜の眼が光っていた。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
毛氈の赤が、少し黒ずんでゐて、それに白つぽい青が交錯されて在るのです。
— 太宰治 『國技館』 青空文庫
(私は今では瓦斯広告のように朦朧とした認識不足に陥っていった)私は毛氈のような花束とアンナ・スラビナには英雄の手本という好色本を贈ったのだが、それはスラビナの称讃を得たに過ぎなかった。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
毛氈のような草原に二百年もたった柏の木や、百年余の栗の木がぽつぽつ並んで、その間をうねった小道が通っています。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
次の間に毛氈と紙を展べさして、墨痕深く「安天命致忠誠」「為△△君」と書いて遣った。
— 夢野久作 『恐ろしい東京』 青空文庫
作例 · 標準
和室には赤い毛氈が敷かれ、厳かな雰囲気を醸し出していた。
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茶会の席には、緋色の毛氈が準備されていた。
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床に毛氈を敷いて、子供たちが遊べるスペースを作った。
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