小田原提灯
おだわらぢょうちん
名詞
標準
(collapsible) cylindrical paper lantern
文例 · 用例
小田原提灯のやうなヅボンの皺から、手の上に二寸もはみ出た白いカフスの汚れ方、それに例の金鎖さ。
— 南部修太郎 『猫又先生』 青空文庫
長い翁の顔が小田原提灯を畳んだようになるのを小謡組の少年連が不思議そうに見上げていると、「フムフム。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
かた手に数珠をかけている七兵衛は小田原提灯を双子の羽織の下にかくして、神田川に沿うて堤の縁をたどってゆくと、枯れ柳の痩せた蔭から一人の女が幽霊のようにふらりと出て来た。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
」と、千代松は村ででも夜に入る見込みの外出には必ず懷中に入れて行く小ひさな小田原提灯を取り出して、用意のマッチをパツと擦つた。
— 上司小劍 『天滿宮』 青空文庫
」 悄然として呟く紺背広の技師の一歩前で、これはまた溌剌とした栖方の坂路を降りていく鰐足が、ゆるんだ小田原提灯の巻ゲートル姿で泛んで来る。
— 横光利一 『微笑』 青空文庫
彼女はすべてを察し、上りばなで小田原提灯に灯を入れていた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
夜船のことだから船中に小田原提灯をともした。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
八山下の夜が更けて、品川の海の浪も静まり、高輪一帯の大名屋敷に、灯火一つまばたいてもいず、遠くで吠える犬の声や、手近で鳴らす拍子木の音が、夜の深さを思わせる頃、急ぎの用の旅人でもあろう、小田原提灯で道を照らし、二人連れでスタスタと、東海道の方へ歩いて行った。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
ウィキペディア
小田原提灯(おだわらぢょうちん、おだわらちょうちん)は、提灯の一種。童謡「お猿のかごや」に登場する。
出典: 小田原提灯 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0