広大無辺
こうだいむへん
形容動詞名詞-の形容詞名詞
標準
boundless
文例 · 用例
広大無辺の自然にはなお無限の問題が伏在しているのに、われわれの盲目なためにそれを問題として認め得ない結果、それが存在しないかのように枕を高くしているのである。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
しかしレンズとフィルムは物質であってなんらの既成概念もなければ抽象能力もない、一見ばか正直のようであって、しかも広大無辺の正確なる認識能力を所有しているのである。
— 寺田寅彦 『ニュース映画と新聞記事』 青空文庫
そうして、どうするのが善いとか悪いとか、そんな限定的なモラールや批判や解説を付加して説明するにはあまりに広大無辺な意味をもったものである。
— 寺田寅彦 『さるかに合戦と桃太郎』 青空文庫
これから見ても連句の世界の広大無辺なことをいくらでも想像することができるであろう。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
天地の広大無辺な存在は、私たちをもその中に引くるめた、一つの大きな生命体であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
炎天、烈風、猛雨、この間を突破し来りたる我々には、この広大無辺なる海洋の夕暮れに、闇らき波の白く砕けて岸に咆ゆる有様がいい知れぬ快感を惹き起して、我れ知らず躍り上るを禁じ得なかった。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
東 塵積つて山西 地獄の沙汰も金 東は小善小悪も之を易り之を軽んず可からざるを云ひ、西は黄金の力の広大無辺なるを云へるなり。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
萎えしぼんだ草樹も、その恵に依って、蘇生るのでありますが、しかしそれは、広大無辺な自然の力でなくっては出来ない事で、人間|業じゃ、なかなか焼石へ如露で振懸けるぐらいに過ぎますまい。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
砂漠の真ん中に立つと、広大無辺な景色がどこまでも続き、自分の存在の小ささを痛感する。
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仏教の教えでは、仏の慈愛は広大無辺であり、迷える衆生を一人残さず救うとされる。
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望遠鏡で夜空を覗くと、そこには広大無辺な宇宙の神秘が広がっており、時間が経つのを忘れてしまう。
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