悪疫
あくえき
名詞名詞-の形容詞
標準
epidemic
文例 · 用例
この中には種々多様の悪疫の症状が混合してしるされているそうである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
このように、虐待は繁盛のホルモン、災難は生命の醸母であるとすれば、地震も結構、台風も歓迎、戦争も悪疫も礼賛に値するのかもしれない。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
其後諸大名が解役されると同時に、山城屋も商途を止め、土蔵や邸の外廓をせばめ鉅万の富を緊密に包掌して、質実な家格の威容を近郷に示して居る内、一夏の悪疫に家内は大方死に尽して、かやの父である幸吉ばかりが、三歳ばかりの幼児のままで取のこされた。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
23 しかし、すでに遅く、悪疫は船内に瀰漫しつつあった。
— 渡辺温 『氷れる花嫁』 青空文庫
その時、突然、主人夫妻は、流行の悪疫で同時に死んで行つてしまつたのである。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
孤剣|提げ来りて以太利の義軍に投じ、一命を悪疫に委したるバイロン、我れ之を愛す。
— 北村透谷 『富嶽の詩神を思ふ』 青空文庫
がしだいしだいに――ごくゆっくりと――言いようのない嫌悪の情をもってその猫を見るようになり、悪疫の息吹から逃げるように、その忌むべき存在から無言のままで逃げ出すようになった。
— THE BLACK CAT 『黒猫』 青空文庫
そしてテムズ河の付近のその恐ろしい区域では、そこの暗い、狭い、きたない小路や裏通りの中で悪疫の魔が生れるのだと想像されていたが、ただ「畏怖」と、「恐怖」と、「迷信」とだけが濶歩していた。
— 寓意を含める物語 『ペスト王』 青空文庫
作例 · 標準
悪疫の例文1
悪疫の例文2
悪疫の例文3
悪疫の例文4