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恋々

れんれん
形容詞-たる副詞-と名詞動詞-サ変形容動詞
1
標準
affectionately attached
文例 · 用例
一点の人情をつけて恋々西国より東国へ娘の生い立ちにを見に下った螺の如き腹にえび蔓のような背をした老翁は、たとえ自然には冥通ある超人には違いないが、なお純粋の神とはいわれなかった。
岡本かの子 富士 青空文庫
姉娘に対してはとかく恋々たる山の祖神の翁も弟の岳神に対してはどういうものかこの点は諦めがよかった。
岡本かの子 富士 青空文庫
翁はそれを聞いて、もし悪罵の声でも放って呉れるなら不思議に牽かれる娘の女神への恋々の情を薄めてでも貰えるようにさえ感ずるのだった。
岡本かの子 富士 青空文庫
伊勢、亀井、片岡、鷲尾、四天王の松は、畑中、畝の四処に、雲を鎧い、※糸の風を浴びつつ、或ものは粛々として衣河に枝を聳かし、或ものは恋々として、高館に梢を伏せたのが、彫像の如くに視めらるる。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
その夜、松の中を小提灯で送り出た、中京、名古屋の一客――畜生め色男――は、枝折戸口で別れるのに、恋々としてお藻代を強いて、東の新地――廓の待合、明保野という、すなわちお町の家まで送って来させた。
泉鏡花 古狢 青空文庫
いや美しくはないけれど、でも、ひとりで生き抜こうとしている若い女性は、あんな下らない芸術家に恋々とぶら下り、私に半狂乱の決闘状など突きつける女よりは、きっと美しいに相違ない。
太宰治 女の決闘 青空文庫
だから低徊趣味と云わないでも依々趣味、恋々趣味と云ってもよい。
夏目漱石 高浜虚子著『鶏頭』序 青空文庫
言葉を換えると、虚子は小坊主の運命がどう変ったとか、どうなって行くとか云う問題よりも妓楼一夕の光景に深い興味を有って、其光景を思い浮べて恋々たるのである。
夏目漱石 高浜虚子著『鶏頭』序 青空文庫
作例 · 標準
彼は退任の日を迎えてもなお、社長のポストに恋々としている様子だった。
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いつまでも過去の栄光に恋々としているようでは、新しい一歩は踏み出せない。
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権力に恋々とする政治家たちの姿に、有権者は冷ややかな視線を送っている。
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