弘誓
ぐぜい
名詞
標準
Buddha's great vows
文例 · 用例
「乗る舟は弘誓の舟、着くは同じ彼岸と、蓮華峰寺の和尚が言うたげな」 二人の船頭はそれきり黙って舟を出した。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
わしはこの船が地獄に苦しむ罪人を迎えに来た弘誓の船のような気さえしているのだ。
— 倉田百三 『俊寛』 青空文庫
「ああ弘誓の強縁、多生にもまうあひがたく、真実の浄信、億劫にもえがたし、たまたま行信をえば、とほく宿縁をよろこべ。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
いつも懺悔文をとなふべし、四弘誓願を忘るべからず。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
「俊寛が乗るは弘誓の船、浮き世の船には望みなし。
— 芥川龍之介 『澄江堂雑記』 青空文庫
化石もすらむ秋の木は骨立ち強に呼吸つまり、天つ御法のおん宣告に、拗ねては、櫨も葉こそ縒れ、孕婦ながら茴香は優婆夷か、悩む色もなし伴にはぐれし赤蟻の飢ゑて足悩ゆむ湿り地に、憐み顔のおとどひは茎も軟らに額づきて、手弱腕にそと乗せつ、弘誓もさこそ、あゝ茴香。
— 末吉安持 『茴香』 青空文庫
彼の大きな弘誓を信じ切ってよい。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
仏の教えでは『到彼岸』ということを申しまして、人を救うてこちらからあちらの岸に渡すのを舟に譬えてございます、善巧方便を以て弘誓の舟にたとえているのでございます、般若波羅蜜多は即ちこの到彼岸の大誓願の真言なのでございます。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
阿弥陀如来の弘誓は、一切衆生を救済するというものです。
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彼は弘誓の精神を胸に、仏道に励んだ。
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弘誓の力によって、人々は苦しみから解放されると信じられている。
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