官階
かんかい
名詞
標準
文例 · 用例
この士官階級以上に対してしか彼の関心がむけられなかったことは、後の小説「別天地」に於ても明かに看取されるし、他の戦争以外のことを扱った小説でも、比較的後期の「竹の木戸」「二老人」等は別として、多くは支配的地位にある者に眼がむけられている。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
独歩の眼に士官階級以上しか映じなかったより以上に、徳富蘆花の「不如帰」にはそれ以上、大将や中将や男爵等が主として書かれている。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
「地方官階級の家と縁組みをすることなどは人がよく言うことでないのだが、現代では貴族の婿をあがめて、後援をよくしてくれることに見栄の悪さを我慢する人もあるようになったのだからね。
— 東屋 『源氏物語』 青空文庫
自身が姫君の生活に善美を尽くしていると信じていたことも、比較して見ていた目は地方官階級の趣味にほかならなかったと常陸夫人は思うようになった。
— 東屋 『源氏物語』 青空文庫
特に、衣冠、官階の尊貴が、絶対に、人心のうえに大きな作用をもつその当時にあっては、秀吉なども、ただ自己の凡情を満足させるだけでなく、天下|収攬の具として、ひとつの必要事にはちがいない。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
地方の豪族武士の称呼 これに反して地方の豪族武士なるものは、その実力においては優に京官を驚かすに足るものがあったけれども、その官階は気の毒なほど低い。
— 柳田國男 『名字の話』 青空文庫