水茶屋
みずぢゃや異読 みずちゃや
名詞
標準
(Edo-period) roadside teahouse where one would go to relax (in comparison with a restaurant style teahouse and teahouse offering sexual services)
文例 · 用例
最う、角の其の酒屋に隔てられて、此處からは見えないが、山へ昇る坂下に、崖を絞る清水があつて、手桶に受けて、眞桑、西瓜などを冷す水茶屋が二|軒ばかりあつた……其も十|年一昔に成る。
— 泉鏡太郎 『月夜』 青空文庫
汀に小き船を浮べて、水茶屋の小奴莞爾やかに竹棹を構へたり。
— 泉鏡太郎 『婦人十一題』 青空文庫
外人より見れば、かの国公園内の雪隠か動物園内の水茶屋ほどの※爾たる軽き建築ゆえ、わざわざこんな物を見に来るより、自国におりて広重や北斎のむかしの神社の浮世絵を集むるがましと長大息して、去りて再び来たらず。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
人の知った名水で、並木の清水と言うのであるが、これは路傍に自から湧いて流るるのでなく、人が囲った持主があって、清水茶屋と言う茶店が一軒、田畝の土手上に廂を構えた、本家は別の、出茶屋だけれども、ちょっと見霽の座敷もある。
— 泉鏡花 『瓜の涙』 青空文庫
そうして大きな声で、水茶屋の娘の噂か何かをしているのを聴きながら、七兵衛は長火鉢の前でじっと考えていたが、やがて喫いかけている煙管をぽんとはたいて、ひとり言のように云った。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
かれは小博奕の好きな男で、水茶屋ばいりの資本を稼ごうとした長三郎が、かえって彼に幾たびか巻き上げられたということであった。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
しまいには二人が相談して、毎朝いつもの時刻に屋敷の門を出ながら、そこらの水茶屋や講釈所や湯屋の二階にはいり込んで、一日をそこに遊び暮すという横着なことを考え出すようになった。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし、いかにおとなしいと言っても、もともとが水茶屋の女である以上、ひと通りのお世辞や冗談ぐらいが言えないのではない。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の水茶屋は、旅人が休憩し、お茶を楽しむ憩いの場だった。
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京都の清水寺へ向かう道沿いには、趣のある水茶屋が並んでいた。
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彼は水茶屋で一服し、美しい庭園を眺めながら旅の疲れを癒した。
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