恥入
はじいり
名詞
標準
文例 · 用例
「そう承れば恥入る次第で、恥を申さねば分らんでありますが、うたゝ寐の、この和歌でござる、」「その歌が、」 とこなたも膝の進むを覚えず。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
)晃 (言葉途絶える)そう顔を見るな、恥入った。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
晃 ……ますます恥入る。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
名告るのも恥入りますが、この国は真宗門徒信仰の淵源地じゃ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
貴方が余り目覚しい人気ゆえに、恥入るか、もの嫉みをして、前芸をちょっと遣った。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
しかもこのものに向って、争おうと蓄えて来た胸の中のものなぞは、あまりに卑小な感じがして、今更に恥入るばかりであった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
大切な蝦五つ、瞬く間にしてやられて、ごうなになると、糸も動かさないなどは、誠に恥入るです。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
懺悔をいたせば、悪い夢とあきらめて、思い直して頂けることもあろうかと思ったですが、いかにも取返しのつかんお身体にしたのじゃった、恥入ります。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫