熟
つくづく異読 つくつく・つくずく
副詞副詞-と頻度ランク #19290 · 青空 750 例
標準
deeply
文例 · 用例
〔霜枯れのトマトの気根〕宮沢賢治霜枯れのトマトの気根その熟れぬ青き実をとり手に裂かばさびしきにほひほのぼのとそらにのぼりて翔け行くは二価アルコホール落ちくるは黒雲のひら
— 宮沢賢治 『〔霜枯れのトマトの気根〕』 青空文庫
扨、気持は、そこで一先づ安らかとなつたが、作品が熟してゆくといふことは、時日を要することであるし又、漸次のことであるから今分つたからといつて、すぐに今迄よりも好いものを書いてみせろと期待されても、六ヶ敷い。
— 中原中也 『詩壇への抱負』 青空文庫
そこで、私としては、良心を澄ませる、即ち謙虚な気持を修熟させることが第一だと思ひ、従つて、当分発表するものは、旧作であるから、それがつまらないからといつて、如上の考へをも愚であるとされたくない。
— 中原中也 『詩壇への抱負』 青空文庫
それといふのが修辞的熟達とか心理的洗練といふことは、即ち二枚目的なことであつて、えてして俗への道である。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
寧ろ斯かる場合には、直観が稀薄になるについては一定の時間内に吾人が熟視し得ざる程多量の物をみせられたからでもあらうことに思ひを到して、個人が個人外との関係から意識上では解放される、即ち肚据えて十分に出来ることだけをするやうに心懸けるに如くまい。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
この一文にとりかかるため、私は、三夜、熟考した筈である。
— 太宰治 『創作余談』 青空文庫
馬場にはこのまちが始めてのようであったが、べつだん驚きもせずゆったりした歩調で私と少しはなれて歩きながら、両側の小窓小窓の女の顔をひとつひとつ熟察していた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
文楽は学生時代にいちど見たきりで、ほとんど十年振りだったものですから、れいの栄三、文五郎たちが、その十年間に於いて、さらに驚嘆すべき程の円熟を芸の上に加えたであろうと大いに期待して出かけたわけですが、拝見するに少しも違っていない。
— 太宰治 『炎天汗談』 青空文庫
作例 · 標準
自分の不甲斐なさを熟と感じ、彼は激しい雨の中で独り立ち尽くした。
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「はぁ、つくづく自分が嫌になるよ」と、彼は赤字だらけのテストの答案を眺めて呟いた。
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都会の喧騒を離れて深山へ来ると、水の冷たさや空気の清々しさを熟と実感する。
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標準
intently
作例 · 標準
彼はポケットからルーペを取り出し、古銭に刻まれた細かな紋様を熟と眺めた。
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鏡の中の疲れ切った自分を熟と見つめ、彼女は決意を新たにして部屋を後にした。
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「この集合写真を熟と見てごらん、背景に何かおかしなものが写っていないかい?」
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