凶猛
きょうもう
形容動詞名詞
標準
fierce
文例 · 用例
数秒のうちに怪力を揮って彼を羽目板のところへ押しつけ、こうして彼を自分の掌中に握ると、残忍凶猛に、幾度も幾度も彼の胸へ自分の剣を突き立てた。
— WILLIAM WILSON 『ウィリアム・ウィルスン』 青空文庫
この動物の巨大な身長や、非常な膂力と活動力や、凶猛な残忍性や、模倣性などは、すべての人によく知られているところである。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
そんな危険な凶器が、そんな凶猛な、しかもそれをよく使うことのできる獣の手にあるのを見て度胆を抜かれてしまい、その男はしばらくはどうしていいか途方に暮れた。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
―― 源一は、凶猛そうなその姿から一種動物的な挑戦慾を刺戟された。
— 宮本百合子 『蠅』 青空文庫
彼の心には、こういう覚悟と共に、ほとんど常軌を逸した、凶猛な勇気が、刻々に力を増して来た。
— 芥川龍之介 『偸盗』 青空文庫
いずれも凶猛の国事犯人が破獄したというのである。
— ―破獄の志士赤井景韶― 『国事犯の行方』 青空文庫
だからすぐに刺又をかまえて忍び足で進み寄ってさ、……」 私はこの時この話にいう※というのはどんなものだか知らなかった――今日でも知ってはいない――ただ何となく小さな犬みたいなもので大へん凶猛なもののような気がしているけれども。
— 魯迅 『故郷』 青空文庫
抜刀斬込み隊の勇士、三人組みの凶猛なる悪徒も自分の命は惜しい、死ぬか生きるかとなればやっぱり「生きたい」とみえる。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫